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忘れられない手紙がある。
「以前は美白化粧品にものすごくお金をかけていましたが、今では、新しい服を買うのにお金がかかるようになりました。」 |


大草原で気球に乗り、満面の笑顔で手を振っている写真が同封されていた。
手紙の主は50代の女性。今回のモニターに参加するまでは、「シミが気になる」と家にこもりがちで、外出時には帽子やタオル、シャツの襟で顔を覆い、下ばかり向いて歩いていたという。
それが、モニター試験で1週間、2週間・・・会うたびにどんどん洋服の色が明るくなり、表情も輝いてきた。
シミの悩みが消えていくと、人はこんなに変わるものなのか−こうした姿を見るたびに、「研究を続けてきて本当によかった」と思う。 |


| その期間、18年。美白にかけた思いと開発秘話を、「ホワイトロジー」商品開発・研究部の繁田泰民氏に語ってもらいました。 |



| 現在、厚生労働省より医薬部外品の認可を受けている美白主剤は10あまり。「エクイタンス ホワイトロジーシリーズ」の美白成分「リノレックS」もその狭き門をクリアした1つです。 |

| 化粧品会社の研究者にとって、医薬部外品の承認をとる、ということは一生に一度あれば幸運。「リノレックS」は自分にとっても会社にとっても“ものすごい”存在なのです。(繁田氏) |

| 「リノレックS」が発見されたのは1980年代後半。当時日本での美白研究は、シミのもととなるメラニンがつくられる際に関与する、酵素チロシナーゼの活性化をいかに抑えるか、が主流でした。 |
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| しかし、「リノレックS」はまったく別のアプローチから生まれました。そもそもメラニンをつくる細胞には、チロシナーゼ以外にもいろいろな物質が含まれています。なのに、チロシナーゼだけを見ていていいのか。ほかの物質や細胞そのものに影響はないのかという疑問がありました。また、他社と違うことをしたいという思いもありました。(繁田氏) |

| そこで、実際にメラニンをつくる細胞を使って、いろいろな成分を投与し、メラニン生成を抑える成分を見つけるという実験を始めたのです。それは誰もしたことのない試み。 |

| とにかく片っぱしから実験しました。最終候補の段階で約100の成分に絞るまで、500、600・・・いやそれ以上だったかもしれません。(繁田氏) |

| ひたすら実験に身を投じた日々。この実験だけで3年近くの時が流れました。 |



| こうしてついに絞られたのが脂肪酸の一種、紅花から抽出したリノール酸由来の成分「リノレックS」。ところが、なぜ、どのようにメラニンの生成を抑えるのかが、長い間わかりませんでした。これでは医薬部外品としての厚生労働省の認可は下りません。 |

それがわかったのが90年代後半。実は、昨年ノーベル化学賞を受賞した「プロテアソーム系」の理論と、リノレックSの美白の仕組みが同じだったのです。
「プロテアソーム系」とは、体内で不要になったタンパク質を分解処理する、いわばシュレッダーのような仕組み。「リノレックS」はメラニン生成のもとになるチロシナーゼを不要タンパク化し、プロテアソーム系に運び込む、つまり分解処理する働きを促進することがわかったのです。(繁田氏) |

従来の美白成分が、チロシナーゼの活性化を抑えるのに対し、「リノレックS」はチロシナーゼそのものを分解して量を減らすので、シミのもとがつくられにくくなるという画期的なもの。
今までにない美白成分を見つけようと始めた試みは、何とノーベル賞を受賞した最先端の理論とつながったのです。 |


| さて、このように斬新で特徴のある成分「リノレックS」ですが、化粧品に配合するまでにはまだまだ苦難の道が待っていました。再び訪れた試行錯誤の日々、それは繁田氏にとって「胃が痛くなるような」年月でした。(次月へ続く>>) |


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